ベティーをめぐる主なる人々
物語初めの設定--私の観察、感想をまじえての解説
ベティー アルマンド
ベアトリス・ピンソン・ソラーノ
(アナ・マリア・オロスコ)
アルマンド・メンドーサ
(ホルヘ・エンリケ・アベリョ)
 頭はいいけれど、ぶさいく。前髪ぺったり、ふとぶちめがね、メークはなし。ファッションもださい、見るからに男の気をひかないタイプの女性。そんな彼女を「世界一かわいい」と思う両親に愛情いっぱい育てられたせいか明るくひたむきな心ねの優しい性格美人
 見かけのせいで就職困難。でもその能力を買われファッション企業の社長秘書というおよそにつかわしくない(?)職業につくことになった。社長を助け会社のため、社長とともに会社の危機を乗り越えてゆくうちにハンサムな青年社長を愛するようになる。3拍子そろった青年社長とださださぶさいく秘書、初めから結びつくことなんてありえない〜?
 「エコモダ」というファッション企業の2代目若社長。地位、金、ルックスと3拍子そろっているので、まわりの美女はほっておかない。アルマンドも美女好きとあって、女性からみのごたごたが絶えないといったところ。
 前社長(アルマンドの父)と共同経営者だったバレンシア夫妻が飛行機事故でなくなってから、バレンシアの遺児たちと共に育つ。
 そのバレンシアの長男ダニエルとjは犬猿の仲。社長のいすをダニエルと争い、それに勝つためにマルセラ・バレンシア(ダニエルの妹)と結婚することを決意。物語の初めから彼女と婚約関係にある。いわば政略結婚といった関係だが、マルセラは美女、アルマンド曰く「彼女とのセックスは最高」とのことで、いやいや結婚というわけではなさそう。
 ベティーの能力を高く評価。幾度となくピンチを救ってもらっているうちに彼女なしではやっていけないと思うようになるが、「女性」としては魅力を感じていない。しかことあるごとに不自然なほどに彼女をかばう
 あとあとのことはさておき、彼女のことは「妹」というより「姉」かな、あるいは「母親」といった存在と思っているのではないか。精神的な支えになっているのは確か。
 悪友マリオとともに会社経営よりも女のこととか、今ある地位を守ることに懸命という感じだが、いいかげんでいかがわしいところのあるマリオとは違い、公明正大をモットーに経営してきた先代社長の血は流れているようで、根っこは純粋でまじまなところがある。
 さそり座の男であると、第一部でぶさいく組によって語られている。
 社長になる前6年間重役として働いていた。
マルセラ ダニエル
マルセラ・バレンシア
(ナタリア・ラミレス)
ダニエル・バレンシア
(ルイス・メサ)
 アルマンドの婚約者。会社の株主でもあり重役のひとりでもある。アルマンドを愛しているが、彼の女ぐせの悪さに泣かされっぱなし。常に浮気を疑い監視の目を光らせる嫉妬深い性格。
 アルマンドを監視する目的で親友のパトリシアを強引にアルマンドの秘書に送り込む。美人、地位、金とそろっているせいかかなり高慢な感じを与える女性。
 ぶさいくだが、優秀で常にアルマンドをかばうベティーを敵視し、ことあるごとにぶつかるが、夫を若い女に寝取られたソフィアに対しては「プライドをもち、法律的な措置もとるように」というアドバイスを与えたりする良き上司という面をもっている。
 ベティーのことはアルマンドの忠実なる秘書というとらえかたしかしていない。ベティーが女であるということも頭にはないようす。
 相手がマルセラをだいじにしてくれる男性であれば優雅でできる女性といった存在になるのであろうに〜と思うとかわいそうに思えることもある。友人としてはつきあえるかもしれないけれど彼女の下では働きたくない。
 政府機関で働く(財源基金の理事長)エコモダの株主、副社長。頭がよくおそらく経営手腕はアルマンドよりはあると思われるが、性格は陰険そのもの。物言いが相手の弱点をつき傷つけることに生きがいを感じているのではないかと思わせるような人物。
 女はセックスの相手と思っている。利用できる人物は甘いえさをちらつかせながらとことん利用し利用できなくなるとさっさと捨てる。
 この性格は早くに両親をなくしメンドーサ家に世話になっていたというひけめがそうさせるのだろうか。
 パトリシアの妊娠疑惑事件で、ときどき妄想に現れたダニエル二世は彼の子供時代を映しているようで、子供のころからかわいげが微塵もなかったことをうかがわせる。
 アルマンドが失脚するねたを常にチェックし、隙あらば社長のイスを奪いとろうとしている。
 彼のファッションは常にダーク。性格がそうさせるのだろうがそのファッションからしても「ダーク・プリンス」という称号を与えたい。外見はスマートな紳士。性格がこれほど悪くなければ、ハートマークがつくのだが・・・
 彼の言動から推し量るに妹のマルセラはかわいがっている様子。たずねてくるときにキャンディーをもってきたりする。
 ベティーに関しては早くから警戒していて妹に「注意しないとお前のほうが彼女に追い出される」と警告を与えている。
 彼は社長のイスを狙っているが、政府の仕事をしながら社長も兼任しようというのだろうか。日本では公務員は副業をもてないのだけれど、コロンビアではいいのか?
 それともそれをなげうってでも社長をするというのは彼にとって魅力なのだろうか。権威を大切にしているようなタイプの男には政府関係の仕事をしていたほうが自分のプライドを満足させられると思うのだが。
(誰よりも解説が長い〜私はダニエルがお好み♪)
 バレンシア家の人々は「食えない」?兄といい妹といい・・・このほかにマリア・ベアトリスという姉がいるのだが、彼女は能天気な性格、頭の働きは他二人とは比べ物にならない。若い男を従え、親の遺産で気楽に暮らしている。生まれつきの見た目は二人にくらべ相当落ちるようで、整形を繰り返したようなふしがある。(改造人間と呼ばれている)いわばバレンシア家のおちこぼれ的存在。陰険ではないが話のピントがずれているので彼女と長時間つきあうと頭が痛くなりそう。バレンシアの父母はフリオとスサナ
パトリシア マリオ
パトリシア・フェルナンデス
(ロルナ・パス)
マリオ・カルデロン
(リカルド・ベレス)
 マルセラが送り込んだアルマンドのお目付け役、だった存在。マルセラの意図を見抜いていたアルマンドからは疎まれる存在。
 金持ちの夫がいたが今は離婚している。金はないが生活レベルはおとしたくないためにいつも督促状の山。なんとか金持ちの恋人あるいは夫となる存在を得ようとあの手この手をつくしてめぼしい男にいいよっている。しかしその努力が報われることはいまのところなさそうである。
 プロポーションは抜群で服装のセンスもいい。が、意地悪な性格なので見た目のわりに良くは思われない。
 自分で「いい女」と思っているが、やることが裏目にでることが多く、ピエロ的存在になっている。ぶさいく組にはその金髪が偽と思われ「毛染め女」と呼ばれている。
 くちぐせは「サンマリノ大学で経営学を6学期学んだ」というものだが、その実力は疑わしい。
 当然のことながら正反対のベティーとは常に敵対する関係。
 一時、マリオ、ダニエルとつきあっていた。そのどちらにもいいように利用されただけ、といったところ。
 アルマンドの親友(悪友)でエコモダ副社長。アルマンド以上の女好き。女と見れば声をかけずにはいられない〜ただし一定以上のレベルの美女だけ。当然ながらエコモダにではいりする美女には一通り声をかけているし会社の従業員にも手をだしている。
 結婚は人生の墓場と思っているらしく、結婚願望はゼロ。その経験の多さはアルマンドをはるかにしのぐようで、アルマンドに女性扱いを指南することも。根っからのプレイボーイのようである。
 アルマンドとの悪巧みで生じる様々なやっかいごとを処理すべく紹介する人々、かなりいかがわしい。いったいどんなつきあいがあるのだろうか。ちゃらんぽらんで底が浅いだけに腹黒さはない。
ウーゴ ニコラス
ウーゴ・ロンバルディー ニコラス・モーラ
 天才的なデザイナー。ゲイ。美しくないものは「許せない」のでぶさいく組、ベティーがじぶんまわりにむらがることを許さない。ベティーに対しては徹底的に侮蔑のことばをなげつける。  ベティーの幼馴染。ベティーの男版といったところでぶさいくでださい男だが、優秀な頭脳でベティーを助ける存在。
 美女パトリシアの写真を持ち歩く。チャンスがあれば〜と考えている。
 ぶさいく組には顔は知られていないが、ベティーの「恋人」として名前が知られている。その実体はもちろん、名前を貸しているだけなのだが。
エルメス・ピンソン フリア・ソラーノdeピンソン
 ベティーの父親。ベティーのことは世界一かわいいと思っているようで、帰りがちょっとでも遅くなるととても心配する。心配のあまり、いい大人になっているベティーを束縛して「あれもだめ、これもだめ」とやっている。
 勤めていた会社が倒産し、ベティーがアルマンドの指示で始めた「テラモダ・インベストメント」の経理を担当するようになった。
 タンゴを愛し、娘や親戚の自慢話を始めたら相手が社長であろうがなんであろうがとまらないという少々迷惑なおやじ。
 ベティーの母親。ベティーのために口うるさく束縛する父親をうまくなだめてくれる優しい母親。愛情いっぱいで心休まる感じがする女性。専業主婦らしい。
 ベティーが心優しいのはこの母親が愛情いっぱいそそいで育てたおかげか。
フレディー
 メッセンジャー。給料のほとんどを洋服につぎ込んでしまうためいつもお金がない。受付のアウラマリアを好きなのだが彼女にはいつもいいようにあしらわれている。
 歌や踊りを交えて自分の言いたいことを表現する。一見軽薄だが、アウラマリアへの心は一途なところがある。

ぶさいく組
アウラ・マリア イネシータ
 受け付け嬢。7歳になる男の子のシングルマザー。両親の家に息子と同居していたが、度重なる夜遊びで両親から家を追い出される。同時に解雇の危機に陥るが、マルセラにこんこんと諭され、どうにかくびがつながっている状態。メッセンジャーのフレディーに惚れられているのだが金のないフレディーのことを真剣に考えている様子はいまのところなさそう。
 シングルマザーという経済的に苦しい状態から脱するため金もちのいい男をさがすことに余念がないというのはパトリシアと同類か。彼女の場合、金だけというのではなく落ち着ける存在を求めているようなのだが。
 フレディーが他の女に目が行き始めるとようやくフレディーに対する気持ちに目覚めたといった感じだ。この先フレディーとの関係はいろいろありそうである。
 恋愛経験豊富で恋愛に関しては晩生なベティーの先生役(ただしおしかけ先生)
 ウーゴの下で働くお針子。ウーゴは彼女の腕前に絶対の信頼をおいている。
 かなり昔に亭主にでていかれ、それ以来独身を貫く。ぶさいく組のおかあさん的存在。古き良き道徳観でときに暴走しがちなぶさいく組をいさめる。
ソフィア ベルタ
 スーパーでクッキー売りをしていたジェニーという若い女に亭主を寝取られた。その後ジェニーがエコモダのサイズモデルとしてはいってきたことから常にジェニーと問題を起こしている。
 いつの日かジェニーを元(?)亭主から引き剥がすことが最大の目標となっている。
 強気の性格で亭主をしりにしいていたらしい。彼女の強さが気弱な夫には「恐怖」だったのかもしれない。
 グティエレスの秘書
 ぶさいく組唯一の円満な家庭をもつ。かなりの太め。そのことが彼女のコンプレックスとなっているのだが食べることに幸せを感じるためダイエットは成功しそうもない。
 亭主が車を買うようにと渡したお金を「脂肪吸引」につかってしまい一時的にスマートになるがその後「かくれ食い」をしていて元にもどりつつある。
 夫からは「こぶたちゃん」と呼ばれ、夫のことは「私の熊ちゃん」と呼んでいる。夫婦関係は良好のよう。
マリアナ サンドラ
 マルセラの秘書。
 褐色の肌、細いみつ編みをいくつもたらしている。モデル志願があるが、その願いはかないそうもない。タロット占いが得意で、彼女の占いはよく当たると評判。
 彼女の占いによればベティーはリッチな男性と山あり谷ありの状況ののちに結ばれるそうだ。それはアルマンドのこと?
 マリオの秘書。
 背が高く、彼女と同等以上の背丈の男性を求めているためになかなか恋人ができない。何かあると「うでっぷしにものをいわせる」タイプ。
ぶさいく組によって語られた、アルマンド社長選出の経緯(第7話「新社長就任」より)

 エコモダはメンドーサ家とバレンシア家が所有している。他にも何人かの株主がいる。マリオもその一人。ロベルトが社長を引退すると宣言したときに、ダニエルとアルマンドが立候補した。そこでロベルトは二人を役員投票によって競わせることにした。
 全部で6人の票を競ったのだが、アルマンドはあらかじめ、マルガリータとカミラの票を確保していた。(カミラとはアルマンドの姉で、親の意にそぐわない相手と結婚してスイスにいってしまった。男の子がひとりいる。)親友で一般株主のひとりであるマリオ・カルデロンの票を確保して、アルマンドの宿敵ダニエルはロベルトとマリア・ベアトリスの2票を確保した。
 ここで問題になるのはマルセラがどちらに入れるかということ。自分の恋人のアルマンドに票をいれれば社長はアルマンドに決定だが、もし兄のダニエルに入れれば、一般株主を招集して投票を行わなければならない。もしそうなっていたら政治力のあるダニエルが圧倒的な票を集めて、社長の座を勝ち取っていたはずである。
 マルセラの票を得るためにアルマンドはマルセラと結婚することを約束した。